スター・トレック ヴォイジャーとは

 「スター・トレック ヴォイジャー」は、新スター・トレック(TNG)の放映終了後、ディープ・スペース・ナイン(DS9)と平行し、第4のスタトレ・シリーズとして1995年1月から2001年5月まで全7シーズン・172話、放映されました。

 行方不明になった武装集団「マキ」の船を捜すため、ディープ・スペース・ナインを発進した宇宙艦ヴォイジャー。指揮するのは、初めて宇宙艦を任された壮麗の艦長キャスリン・ジェインウェイ大佐。向かうはバッドランド。

 しかし探索中に謎の変動波によって、地球があるα宇宙域からδ(デルタ)宇宙域へ飛ばされてしまったヴォイジャー。故郷は7万光年の彼方、最大ワープ速度で航行しても帰還には75年もかかる遥か銀河の反対側です。

 衝撃で副長を始め正規のクルーの多くを失い、反乱分子をクルーに迎え、ヴォイジャーは長い長い旅を始めました。星図も何もない未知の宇宙域。燃料や食料は自力で補給するしかなく、惑星連邦の保護も影響力もありません。そればかりか、クルーの大半は生きてるうちに故郷へは帰れない。孤立無援、空前絶後、絶体絶命。

 厳しい闘いや幾多の困難が彼らを襲いますが、それでも艦長とクルーは希望を持って旅を続けます。


「SET A COURSE、FOR HOME」

 故郷への旅を始める2話のラスト、艦長のスピーチを長いのですが全文掲載します。

 「我々は、この未知の宇宙に放り出されました。何人かの友人もできましたが、敵も作りました。これからどんな危険が待っているか、想像もつきません。一つ確かなのは、生き抜いていくためには全員が力を合わせなければならないということです。そこでチャコティと私は双方のクルーを一つにまとめ、チームを作りました。デルタ宇宙域を旅する、唯一の連邦宇宙艦として艦隊の任務を遂行し、この未知の世界の探索を続けましょう。

 けれど最終目標はただ一つ、連邦の領域に戻るには、最高速度でも75年かかってしまいます。でもほかにも道があるはずです。管理者のような存在がこの宇宙のどこかにいて、私たちを送り返す方法を知っているかもしれない。それを探すのです。もしくはワームホールや、帰るために役立つ新しいテクノロジーを探しましょう。希望を捨てず、旅を続ければ、必ず帰れるはず」

 言葉を切った艦長は胸を張りまっすぐ前を向いて、操舵手のトム・パリスに命じます。「コースをセットして、ふるさとへ」


USS VOYAGER

 西暦2371年就航。宇宙艦隊の最新鋭艦ヴォイジャー。イントレピッド級、宇宙艦隊登録番号NCC−74656。持続可能な航行速度はワープ係数9.975。一部でバイオ神経回路を内蔵するコンピューターシステムを採用。大量の複雑な情報を高速に、かつ効率的に処理可能。総重量70万メートルトン、デッキ数15、乗員141名。

 4本の脚部ユニットを装備し、惑星に着陸できます。あの短い足でヨッコイショと踏ん張る姿は、なかなか健気でカワイイです。

 

 


BACK TO HOME