スター・トレックとの出会い
ファ―ストコンタクト 子供の頃に「宇宙大作戦」を見たのが一番最初です。それがいつだったのか、また肝心のストーリーも残念ながら記憶にありません。覚えていたのは「カーク船長、エンタープライズ、耳のとがったミスター・スポック」だけ。でも毎週(かな?)楽しみに見ていたことは、かすかに覚えています。 キャプテン・ハーロックがあこがれの人で、銀河鉄道999で宇宙を旅したい!、宇宙戦艦ヤマトでイスカンダルへ行きたい!!、ガンダムやザクを操縦してみたい!!!・・・と、余り女らしくない夢を持った子供でしたが、宇宙に興味はあっても、実はSFはそれほど好きではありません。それは今もかわりないですね。家にはペリー・ローダン、砂の惑星、火星シリーズなどSF小説はたくさんありますが、1冊も読んでません。 カーク船長の「宇宙大作戦」は3年で打ち切られ、その10数年後にピカード艦長が主役の「新・宇宙大作戦」が放映されましたが、ヴォイジャーを見るまではどのシリーズも知らないままに過ごしました。 一応書いておきますが、TVシリーズでは「スター・トレック(略称TOS)」、「新スター・トレック(TNG)」、「ディープ・スペース・ナイン(DS9)」、「スター・トレック ヴォイジャー(VOYまたはVGR)」、「エンタープライズ(ENT)」の5作品。映画は10本公開されています。 セカンドコンタクト 21世紀初頭・・・(いつだったんだろう?)たまたまチャンネルを合わせた某古都放送で、懐かしいミスター・スポックを見ました。スター・トレック映画3作目の「ミスター・スポックを探せ」です。特撮はチャチだし、最初から見たわけではないので、ストーリーはよく判らなかったのですが、「宇宙大作戦」ではなく、「スター・トレック」という名称が新鮮でした。 その時期、何本かスタトレ映画が放映されたようなので、注意してテレビ欄を見ていると、スター・トレックの文字を発見!。でも何か違うような?「土曜の深夜12時、スター・トレック ヴォイジャー?ケイト・マルグルー?誰それ?」って感じでした。 映画とは関係なく、某古都放送ではヴォイジャーの放送が数年前から続いていました。後から気が付きましたが、ザッピング中に何回かチャンネルを合わせていたようです。でも興味は引かれませんでした。映画を見てスタトレの言葉を新聞で探した後でも、まだヴォイジャーを見るには至りませんでした。 そしてとうとう 何故見る気になったのか不思議です。いつだったかも覚えてませんが、忘れもしない「9才のケス」でした。オープニングテーマが終わった後くらいから見たのでしょうか。予備知識が何も無いので、登場人物は誰も判らないし、タイムスリップしているらしいのが何となく判るだけ。でもそんなことはどうでもいい!と思えるほど、話しに引き込まれました。ただこの時は話しの展開上、艦長(主役)はチャコティだと思い込んでましたが(苦笑)。 それからもしばらくは見たり見なかったりでした。なんと言っても真夜中の放送だし、それでなくても映りの悪い某古都放送、宇宙空間が映っても、白く小さい点が星だかノイズだか区別がつかないし、異星人のメイクはコワイし・・・。なのに名作の誉れは高いけど、見た目が恐ろしいボーグがうじゃうじゃ出てくる「生命体8472」を見たのが運の尽き(?)で、そこから毎週見るようになりました。 スター・トレックはSFです。科学やメカニックなどが重要なファクターでしょう。また以前のシリーズを見ていた人ならシリーズ間の整合性が気になったり、キャラクターを比べたりするでしょう。実際にヴォイジャーにはいくつも問題点や矛盾、不整合があるようです。 しかし私がヴォイジャーに、と言うよりジェインウェイ艦長に強く魅かれたのは、SFという部分ではありません。「生命体8472(前編)」の、会議室で艦長とチャコティが対立するシーン、これが私のエポックでした。何で対立してるのか、その善悪、是非も当時の私には判りませんでしたが、涙目になるほど辛いのにじっとこらえ、チャコティにすがることもせず自分の信じることを成そうとし、「やはり私は独り」と言った艦長の「孤独」に、ただ胸が痛みました。ドラマの人物にこれほど共鳴したのは、これ以外にはありません。 ハマる前に見ているので他のシーンはかなり忘れていましたが、このシーンだけは心に残ったおかげで、このあと艦長がどれほどぶっ飛んだことをしても、共感できる人物であることに変わりはありません。時には「それはいくらなんでも・・・」と思うこともありますが(苦笑)。 最後に。こんなに素晴らしいドラマに出会えたことを、とてもうれしく思います。7年分の旅を欠かさず放送してくれたKBS京都放送に、心から感謝します。 |