REVIEW:SEASON4

ケスがヴォイジャーを離れ、新たにボーグのセブン・オブ・ナインがクルーに加わります。
彼女の人間性の回復が大きなテーマとなります。
ジェインウェイ艦長の髪がショートになり、ここからちょっと・・・壊れたりします。

 ケスとの別れ

 

SCORPION PART2:生命体8472(後編)

★背を向けるのを止めればいいの

 ボーグと取り引きし、あくまでも地球帰還を目指す艦長。他人の争いには首を突っ込まず、安全な道を探そうとする副長。2人の考えのどちらが正しいのか、正直言って判りません。クルーの安全を守るのなら副長の考えが正しいと思いますが、地球へは帰れないかもしれない。

 テロリストと、それを捕縛する側の人たちが1つの艦に乗り、75年もかかる帰還の旅を続けるのがヴォイジャーです。初期の頃は対立とか、裏切りとかすったもんだもありましたが、3年たった今ではクルーは一つの家族のようになっています。「故郷へ帰る」という大きな目標があるから、立場を越えた連帯感を生んだのです。

 もしここでその目標を失ったらどうなるか。帰還を諦めなくても、旅を停滞させてしまったら?。遠からずヴォイジャーの秩序は失われてしまう。そうなれば旅は終わりです。艦長はそれを恐れたのだと思います。副長は現実を受け入れ、その中で最善の道を選ぶ人です。だからヴォイジャーに乗り艦隊生活に戻ると決めたのでしょう。でも艦長は、今よりもっと先まで見ているし、また見なければならない。

 クルーを故郷へ帰す責任と、艦の安全を守ることは必ずしも両立しません。提督など連邦のお偉方にお伺いも立てられない艦長が、ギリギリの選択をしなければならない。

 艦長は勝ち気で頑固で強い人です。でもボーグや生命体8472に戦いを挑み、勝つから強いのではありません。副長とでも対立するから勝ち気なわけでもない。ボーグに艦を操られ、流動性空間に引きずり込まれ、絶体絶命の危機を前に「これは戦争よ」と腹を括って言い放てる、それが彼女の強さの本質ではないでしょうか。

 ダ・ヴィンチの工房でペンを走らせる艦長。苦しい闘いを乗り越えて、静かに時を過ごす彼女の心のうちは、やはり孤独なんでしょうね。副長との信頼は切れなかったようですが、今まで見てきた中で最も他人行儀というか、距離のある2人。淡いロウソクの光とにじんだ影、どちらも一つでは存在し得ない。2人だって同じこと。

 140余人の生命を預かり、全ての決断をし、全ての責任を負う孤立無援の長い旅。肩にかかる重圧は並大抵ではない。何が艦長を支えているのか。私はそれを知りたくてヴォイジャーを見続けるのかもしれません。


THE GIFT:ケスとの別れ 

★別れたくないわ(T_T)

 ボーグの集合体から切り離され、本来の姿を取り戻しつつあるセブン・オブ・ナイン。最初にこのエピソードを見た時は、人間に戻そうとする艦長より、それを「人間による同化」だというセブンの言い分のほうが正しいと思ったものです。混乱して暴れるセブンは痛々しかったし、艦長は怖いし(苦笑)。その一方で艦長がケスに向ける優しい表情に、強引で頑固なだけの人ではないと感じたことも事実です。

 集合体の意識の中に自分の意識が埋没し、常にたくさんの声が聞こえていた状態から、全くの静寂の中に放り出されたセブン。人間として無垢の状態で1人きりになり、混乱し暴れていますが、彼女の心は怒りや戸惑いより、恐怖にまみれていたのですね。これ以降のエピを見てそれに気付いた時、拘束室での艦長とセブンのやり取りに対する見方が変わりました。

 意思に反して身体を改変し、世界を一変させた人だけど、心身ともに一番苦しい時期に、誰よりも近くに寄り添って支えてくれたのも艦長だった。この時期のセブンはまだ気付いていませんが、彼女が艦長に寄せる信頼はここから既に始まっていたのだと思います。

 一方ケスは生命体8472と接触した影響か、テレパシー能力が極度に高まります。ヴォイジャーの船体を分解し、彼女の身体の分子にまで影響が出るに至って、艦長やドクターは解決法を探し、トゥヴォックは精神融合で食い止めようとします。しかしケスは自分の身に起きていることを、不安より好奇心を持って見極め、追求したいと願います。彼女ならそう思うでしょうね。ロングヘアで大人っぽくなったけど、瞳の輝きは艦に乗った頃と同じだから。

 DVDを買って、初めてケスと艦長の親子のような結びつきを知りました。子供から大人へ成長する大切な時間をヴォイジャーで過ごしたケス。好奇心旺盛で、いつも前向きで、思いやりのある優しい少女を、艦長は誰よりも愛していました。そのケスが迎えた変貌の時。

 ヴォイジャーを降りるという彼女の決意に、動揺を隠せない艦長。いつも毅然と決断し、他の人の決意を尊重する艦長が、ケスの考えを聞いて翻意させようとします。それは無駄だと判っていても。新たな世界に旅立とうとするケスを前にこぼした涙は、演技や演出ではなくケイトさんの心からの涙だったように思います。

 結局はお別れを言ってもらえなかったドクター。でも演じるピカードさんはケスが降りることを知っているわけで、彼女を見る彼の感慨深い表情が印象的でした。幼いケスの成長を見守る艦長とドクター。それは若い女優ジェニファー・リーアンさんを見守る、ケイトさんとピカードさんそのままだったのかもしれません。


DAY OF HONOR:名誉の日

★もっと早く言ってよ(苦笑)

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NEMESIS:ヴォリ防衛隊第4分隊

★憎しみを持つと

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REVULSION:生命(いのち)なき反乱

★すごく怖い話し

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THE RAVEN:心の傷を越えて

★セブンの異変

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SCIENTIFIC METHOD:DNAに刻まれた悪夢

★私を無謀だと思ってるとは知らなかったわ

 冒頭、ジェフリーチューブにお座りするセブンにちょっとドッキリ。それはいいとして、職人気質のベラナとしては、セブンの加入を歓迎しなかったでしょう。でもかつて自分が艦長に言われたことをアドバイスするのだから、ヴォイジャーのクルーになってからの彼女の変化にも艦長の影響大です。この2人はこの後も余り親しくするシーンはないですけど。

 さて「名誉の日」でとうとうカップルとなったトム&ベラナ、一番お熱〜い時期ですね。お花持参で転送されてくるところはトムらしいのですが、すでに敷かれてるようで先が思いやられます。そこで映像がレントゲン状態。かなりグロい(^_^;)。

 何をしてるのか解らないアングルの艦長、ドクターにマッサージされてたんですね。文句を言いながらも懸命に奉仕するドクターに、お顔がプルプルの艦長も笑えますし、ボキボキという効果音が効いてます。タオル1枚姿でブリッジに行こうとしたり、お笑いエピソードかと思えば、知らない間に陥っていた危機は相当ヤバい。

 副長がハゲの爺さんになり、ニーリックスは全身がまだら模様に。ようやく遺伝子が変異していることを突き止めますが、ベラナは死にかけ、ドクターは停止。艦長たちが対策協議中にホロデッキのダ・ヴィンチプログラムで復活したドクターがセブンを呼び、彼女の視覚インプラントを調整し、改めて異常を探ると艦内を異星人がウロウロ。

 異変は艦長にまで及び強烈な頭痛で顔色は悪く髪は乱れ、トゥヴォックに八つ当たり。いつもは厳しい言い方をしてもヒステリックには聞こえないのですが、今回は触らぬ神に祟りなし(^_^;)。作戦室へ報告に来たセブンに見えたのは頭に針を何本も刺され、異星人が何人も取り付いている艦長。横にいる異星人のために、と言うかいい加減キレてる艦長に何もいえないセブンが哀れ。でもトゥヴォックは「ムチで打ちましょうか」で艦長を黙らせ、「ワインをご一緒しましょう」で笑みを取り戻しました。さすが艦長の扱いは手馴れたものです。

 結局はセブンの働きで異星人の存在が顕在化し、リーダー(?)を拘束します。ヴォイジャーのクルーに人体実験を施して得られたデータが、デルタ宇宙域の種族の健康を守るのにどれほど有効なのか考えてみれば不思議ですが、のらりくらり言いたいこと言う異星人に艦長の怒りは爆発寸前。しかし遺伝子改変に打つ手はなく、とうとう目の前でクルーが死亡します。

 「もうたくさん!!」、ブチって音が聞こえるくらいブチ切れた艦長、操縦席に座り観測中の二連パルサーに突入します。艦長、ヴォイジャーを操縦できるのねと驚く間もなく「操縦不能!」、「突っ込む時はフルスロットル!!」艦長の激烈なセリフ、笑うしかないです。これまでトゥヴォックが艦長を無謀だと思ってたのは当然ですし、無謀が控えめな表現だと言うのも、クルー全員が大きくうなずくはずです。副長が医療室でニーリックスと爺さん自慢をしていなければ、指揮権剥奪のうえブリッジから追い出されてたでしょう。超強引な力技で危機を切り抜け、ともかくこれで艦長も頭痛から開放されたわけで、まあ結果オーライです(苦笑)。


YEAR OF HELL PART1:時空侵略戦争 パート1

★ヴォイジャーがボロボロに

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YEAR OF HELL PART2:時空侵略戦争 パート2

★ここまで来れば、アレしかないけど・・・

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RANDOM THOUGHTS:心の罪を裁く星

★心の売り買いはできても、取り締まれない

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CONCERNING FLIGHT:宇宙を飛んだダ・ヴィンチ

★カタリナ、馬車まで送ってくれんか

 冒頭、びしょぬれの艦長。何事かと思えば、尊敬するレオナルド・ダ・ヴィンチ先生と、空を飛ぼうとして失敗、川へ落っこちた?。いや〜そのシーンは見たかった。

 ほのぼのとした(でもないか・・・)オープニングから一転して、サンダーバード1号みたいなコンピュータープロセッサにトリコーダー、食料、医療室のベッドにモバイルエミッターなどなど、ヴォイジャーから強奪する大胆不敵な異星人が登場。どうしてこんな宇宙海賊を取り締まらないのか、強奪品で交易し、ボロ儲けしてるのを誰も疑問に思わないのか!なんてツッコミを入れるエピではないです、これは(苦笑)。

 奪われたモバイルエミッターに付いて行ったのは、自分をホログラムと思ってないダ・ヴィンチ先生。24世紀の遠い星と、16世紀の新世界の区別がつかない彼を、艦長がうまくあしらい、奪われたものを探す珍道中が始まります。彼にかかってはトゥヴォックも形無し。ヴォイジャーに戻ってからも、セブンにナイスなツッコミを入れられ憮然としていました。

 ダ・ヴィンチの言葉から泥棒はその星の王子様と判明し、接触する艦長。今回は平和的というか、おとなしく取り引きを持ちかけますが、相手はやはり泥棒サン。本性を現したところでなんとダ・ヴィンチ先生にノックアウトされます。

 王子様の倉庫に忍び込み、見つけたコンピュータープロセッサに「私がわかる?」、「モチロン」って、普通コンピューターなら「ハイ」でしょ。それはともかく、どうしてここでヴォイジャーの物資と一緒に転送されなかったのでしょう?。残され組では副長とトムが、交渉上手なところを見せてくれます。盗品を買った異星人とのやりとり、副長もワルよのう(爆)。ブリッジでも彼は「適当にあしらってやれ」とか言って、俺様ぶりを発揮。

 山の上で「ヴォイジャーはどこ?チャコティはどこ?」とのたまう艦長と、ヴォイジャーで敵の攻撃をかわしながら「耐えてくれキャスリン」という副長。これはツボです。ダ・ヴィンチ先生に「お嬢さん」なんて言われたり。艦長が艦長であることを忘れることができるのは、彼といる時だけなんですね。

 ラストの空中飛行、落ちたら死ぬというのに、艦長ってばほんと〜に楽しそう。これがしたいためのエピですから、無粋なツッコミは忘れて、艦長と一緒に楽しみましょう。少女のようなはじけた笑顔を見られて幸せです。ただ、ダ・ヴィンチ先生が艦長を呼ぶのを、原語と同じ「カタリナ」にして欲しかった。


MORTAL COIL:大いなる森への旅

★ねぇ、大いなる森のお話をして

 原題はハムレットの有名な「生きるべきか死すべきか・・・」に続く一節だそうです。戦争で家族を亡くしたニーリックス。彼だけが生き残った理由は第1シーズンの「殺人兵器メトリオン」で語られましたが、大きな罪悪感を抱えて10数年生きてきた彼を支えていたのは、死んだら愛する家族と再会できる「大いなる森」の伝説。

 ミッション中の事故で死んで18時間。ボーグテクノロジーで蘇生してみると、森もなく家族の誰とも会えなかった。信じてきたものは幻想だった。だからニーリックスは生きてる意味が無いと、死を決意してヴォイジャーを出ようとします。死生観が変わってしまったことを想像できないせいか、死んでも会えないのに死のうとするのが正直言って判らない・・・。

 「この世の煩わしさから逃れ、永久の眠りについたところで、いったいどんな夢を見るというのだ?。だからこそためらうのだ。それを思うから、苦渋に満ちた人生をいつまでも長引かせるのだ」−ハムレットより。

 原題を含むこの部分をどう受け止めるかなのでしょうが、何とも言いがたいです。艦長を含めクルーへの気遣いは誰よりも細やかなのに、自分が信頼され、必要とされてることには何故か気付かないニーリックス。まあ最初はちょっとウザかったけど。

 それにしてもニーリックスのエピはいつも重いなぁ。重い話しでも「酔っ払っちゃった」発言や、白い私服がお似合いよなど、艦長ウオッチは忘れないワタシ。小さいナオミが可愛かったり、ママになったワイルドマン少尉もいい感じ。ケスが育てた花をまだ持ってるなんて、ニーリックスもああ見えてロマンチストだったのね。


WAKING MOMENTS:夢を呼ぶ夢

★これ以上きかないほうがよさそうね

 異星人に見せられた悪夢。心の奥にあるネガティブなものを見せられたの?。見せられた彼らには悪いけど、なんか笑ってしまいました。優秀なパイロットのトムはシャトル事故。副長は大嫌いな鹿狩り。「服を脱ぐのだ」がトラウマになってるのか、セブンに襲われたハリー。これはドクターにも言えませんよね。これが悪夢かなと思いますが、現実ではセブンに殴り倒されるわけで、やっぱハリーは不幸だわ。

 恥という概念のないヴァルカン人が見た悪夢は、裸でブリッジに出頭すること。艦長始め女性クルーの誰1人として目をそらさない肉体美の持ち主トゥヴォック(爆)。ターボリフトで艦長に夢の内容を尋ねられて、模範的士官は正直に答えますが、あそこでツッコミを止めた艦長NICEです。珍しくトゥヴォックの後ろを歩く艦長の笑顔がとってもアヤシイ。食堂ではニーリックスにあてこすりを言われて、トゥヴォックには起きてからの方が悪夢だったかも。

 艦長の悪夢はやはりアレですか。異星人に見せられなくても、見ていそうな悪夢。もうピンクのナイティは着ないのね・・・それは置いといて(^_^;)。全員が1つの夢に入って、夢の中で生きる異星人にヴォイジャーを乗っ取られるわけですが、意味あるのかな?。現実のヴォイジャーに彼らは乗ってないし、燃料があり自動操縦ならどこへ飛んでいくか判らないでしょ。起きて探すの?。科学技術は不得意分野だけど、こーゆーところはツッコミたいわ!。

 ワープコア爆発の瞬間、機関室に戻った艦長。そんなことをするからトゥヴォックに無謀な人だと思われるんですよ。ヴァルカン人をオロオロさせるなんて(苦笑)。強気で過激ですが、今回はまだ無謀まで行ってませんかね。お手々トントンの副長のおかげで異星人の住処を見つけ、ハッタリ(?)かまして無事に目覚めました。めでたしめでたし。

 ラスト食堂に男性クルーが集結してましたが、女性陣はちゃんと眠ったんでしょうか?。ヴォイジャーは女性の方が逞しいから、みんな爆睡してそうだなぁ。


MESSAGE IN A BOTTLE:プロメテウスの灯(ひ)を求めて

★ドクターのアウェイミッションの行き先は?

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HUNTERS:宇宙の闇に棲む狩人

★艦長と副長のターニングポイント?

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PREY:超獣生命体VS狩猟星人

★艦長とセブン

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RETROSPECT:呼び起こされた記憶の悲劇

★苦い結末

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THE KILLNG GAME PART1:史上最大の殺戮ゲーム パート1

★白いタキシードが男前過ぎです、艦長

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THE KILLNG GAME PART2:史上最大の殺戮ゲーム パート2

★誰が男勝りなのよ

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VIS A VIS:人体を渡り歩く異星人

★あ〜ややこしや〜

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THE OMEGA DIRECTIVE:戦慄!オメガ破壊指令

★艦長操縦術は完璧ですね、副長

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UNFORGETTABLE:姿なき追跡者

★これも副長の女難エピ?

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LIVING WITNESS:700年後の目撃者

★ダークなクルーがハマりすぎ!

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DEMON:人を呼ぶ流動生命体

★よく考えてみれば、かなり変かも

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ONE:放射能星雲の孤独

★マイ・フェア・レディPART1・・・かな?

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HOPE AND FEAR:裏切られたメッセージ

★究極の選択の余波

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