ヴォイジャー雑感
ヴォイジャーを見ていて思ったささいなことをあれこれ書いています。
冗談っぽいものもありますから、
アヤシイことを書いていても怒らないでくださいね。
スタトレ初の女性艦長 ★史上初ではありませんが ジェインウェイ艦長ことケイト・マルグルーさんが、「アメリカのテレビで、女性指揮官が主役となったドラマはヴォイジャーが初めて」と言ってました。今もアメリカは思ってる以上に保守的なようです。それはともかく、シリーズ初の女性艦長ということで、初期にはそれをアピールするエピソードがいくつもありました。ピンクのナイティに、お色気作戦とか(笑)。確かにケイトさんは綺麗で、いつもと変わらない制服姿でも、ビックリするくらい色っぽかったりするエピソードもあります。そもそもタマネギ頭時代は、髪を下ろすと別人になります。 でも製作側の意図に沿ってるのかそうでないのか、艦長はどの男性キャラにも増して男らしい(爆)。鋼の意思、大胆な行動、断固とした決断。「女カーク」と言われるだけあって、かっとび具合もNO1!。最大級の誉め言葉は「オトコマエ!」・・・これは艦長にとってシアワセなのかなぁ・・・。 JANEWAY/CHAKOTAY ★「/」・・・とは? ドラマや映画などのファンが、登場人物や設定をそのまま使って書いた小説をファン・フィクションとい言います。その中にはキャラクターの恋愛関係をテーマにしたものが多くあり、キャラの関係を表すのに使うのが「/」です。つまり、JANEWAY/CHAKOTAYまたは頭文字を取ってJ/Cは、艦長と副長の恋愛について書いているということです。 男女のペアを追求する人を「シッパー」、同性同士だと「スラッシャー」と言います。私も物書きのハシクレなので「やおい」は知っていましたが、それとは少し意味合いが違うそうです。キャラの数だけ組み合わせがあるでしょうが、ヴォイジャーではJ/C、P/Kが多いようです。いくつかのサイトで、ヴォイジャーのファンフィクションを読みました。ここに感想は書きませんが、思いがけないシチュエーションで話を展開させていたり、本編とうまく繋がっていたり、関心した作品はたくさんあります。英語で検索すればかなりヒットします、探してみてください。 ただ、私は艦長ファンでJ/Cも好きですが、そちら方面には萌えないな・・・と。アニメやマンガの二次小説はすんなり読んでしまいますが、元になるキャラが生身の人間だと、頭の中でキャラが動きにくい感じがします。私の想像力が足りないためでしょうけどね。 サワリ魔?艦長 ★セクハラではないけれど・・・ ジェインウェイ艦長、結構サワリ魔です。特に副長はよく触ってますね。だからあらぬ想像もわくわけで(苦笑)、私はシッパーではありませんが、その辺はヴォイジャー視聴上の楽しみの一つで、妄想も湧こうってものです。普通は部下の顔を触りませんよね。他のシリーズの艦長たちはどうなんでしょう。 副長の不幸 ★いい人なんですけどね カリスマ艦長の迫力の前に多少カゲは薄い気もしますが、指揮ぶりは立派で優秀な副長。でも何故か騙されキャラ。恋愛運もかなり悪い。艦長も男運は善くないようですが、副長の女運の悪さはもう「女難」と言ってもいいくらい。ヴォイジャーの旅の目的からすれば、異星人との恋愛は長続きしないし、艦内に新レギュラーを入れなければ、彼以外でも恋人は作れないのは解りますが、セスカに裏切られ、ライリーに利用され、ケリンには忘れられ、彼を好きだったベラナはトムに心変わり・・・。艦長と2人きりの生活を続け「愛の告白」をしても、告げるまで彼の気持ちに全く気付かなかった鈍チンの艦長。彼の部族のおまじないに「女難の相」を消す方法はないのでしょうか。 女王様セット ★ムチも付いてます 映画「トレッキーズ」で、ジェインウェイ艦長のいわゆる「女王様」のフィギュアが紹介されてました。黒のあれは何と言うのかな、コルセットみたいな衣装にブーツ。確かに艦長はヴォイジャーの女王様ですけど(^_^;)、実物では見たくないなぁ。でも似合いそう。 追記:とあるサイトで↑の写真(ボンデージって言うのですね)を見ました。後半のショートヘアじゃなく、「Q1、Q2」の夜のシーンみたいなロングの下ろし髪のほうが、もっと似合ったのではないかと思いますが、違和感ナシ(爆)。写真はコラージュですよ(念のため)。 ちくわ ★有名なネタですが 第4シーズン「夢を呼ぶ夢」で、寝起きのトムに料理油を飲ませたニーリックスが、コンロで焼いていたもの。ヴォイジャーの食事シーンでは、何を食べているか解らないことが多いのですが、あれは「ちくわ」以外の何物でもない!。デルタ宇宙域で魚を見たことはありませんが、原材料は何?。 ヴォイジャーの制服 ★ナゾの形態 ヴォイジャーの制服は、他のシリーズでも使われていたものですが、あれってツナギのはずなのに、何故か時々セパレートになってますよね。トリコーダーやフェイザーを収納するポケット(?)があったり無かったりするのも不思議。立ってる姿がスマートに見えるように縫製されてるそうですが、しっかりした生地みたいだから着てると肩がこりそう。劇中では生存可能な場所ならどこでも着ていけるスグレモノでも、実物は意外ともろいそうで、ハリーや副長はしょっちゅう破いてたそうです。ハリーは自分で言ってましたが、副長はDVDでセスカにバラされてました。 制服・その2 ★艦長心得 艦長として忘れてはいけないことの1つは「シャツはズボンの中」だそうです。確かに艦長がシャツを出してたことはありませんが、副長は出してるシーンがあります。艦長になるには今一歩の精進が望まれます。 ホロデッキでの衣装 ★前からの疑問です 第2シーズンの「ボーサ人の攻撃」で、ホロデッキに行く艦長が自室で衣装に着替えるシーンがあります。第5シーズンでもボクシングスタイルでホロデッキへ行く副長とか、逆に扮装のままブリッジに戻ってくるシーンが何度か出てきます。ホロデッキはプログラムでも、衣装は実物を身につけるわけです。もし衣装もプログラムなら、事故とかでプログラムが停止した時に困りますからね。で、何が言いたいかというと、アラクニア女王の衣装をつけた艦長、あの姿で第3デッキの自室から第6デッキのホロデッキまで行ったわけですよね?。目撃者はいたんでしょうか。できれば副長に見て頂きたかった(爆×爆)。 死霊の盆踊り ★「29世紀からの警告」より トム・パリスが20世紀の女の子に言った「死霊の盆踊り」って、本当にあった映画なんですね。検索したらヒットしたのにも驚きましたが、レヴューを読んでまたビックリ。B級ホラーとはよく聞きますが、そんなトホホさじゃなく「Z級ホラー」ですって。あらすじを読んで思いっきり脱力しました(^_^;)。史上最低のハリウッド映画だそうで、そこまで言われると見たい・・・とは思えませんでした。 宇宙酔い ★船酔いみたいなもの? 慣性制動器があるために宇宙艦がどんなに加速・減速しても、人間がサルサソースのようにつぶされないのだそうです。また、ワープ中の艦の内部は静止状態なのだそうです。揺れないのなら乗り物酔いしない!。子供の頃から乗り物酔いには悩まされてきたので、誰か慣性制動器を開発してくれないかなぁ・・・と思っていたら、時空の歪み(?)で酔うんですね。ドクターによるとイナプロバリンを注射すれば一発で治るらしいのですが、ドクターが酔っても薬は効かないので可哀想・・・って、何でホログラムのドクターがシャトルで酔うの??。 タレントナイト ★衣装はなに? 「霊界からの誘い」でクルーたちが得意の芸(?)を披露するイベントが行われ、そこで艦長は子供のころに習った「瀕死の白鳥」を踊ったそうです。バレエのことはよく知りませんが、これを踊る時は真っ白のチュチュを着るんじゃなかったかな?。まあレオタードにしろジャージにしろ、トウシューズを履いて踊っただけでビックリですけどね。 ピカード艦長との違い ★名指揮官と豪傑指揮官? 頑固、わがまま、強情などなど、愛しのジェインウェイ艦長を批判する声が、残念ながら多くあります。「わがまま」だけは、私は同意しかねますが、指摘される欠点を彼女が持っていることは認めます。TNGのピカード艦長は名指揮官の誉れも高いのに、この違いは何でしょう。何の後ろ盾も無いデルタ宇宙域で、さまざまな苦しい決断を強いられるジェインウェイ艦長を見ていると、ピカード艦長ならどうするのかなと、考えてしまいます。彼の人となりを詳しくは知りませんが、ベタゾイドのカウンセラーを部下に持つ彼の決断は、ジェインウェイ艦長とは一味違うでしょう(トロイに相談している間にやられる可能性もありますが)。 2人の違いを箇条書きにしている海外サイトがありました。乏しい英語力と、なんちゃって翻訳ソフトを頼りに読んでみると、なるほどと思うことがいくつかありました。J派の私が見つけたサイトなので、ジェインウェイ艦長に利する内容なのは言うまでもありません。 まず「髪の毛の量が多い。色々な髪型ができる」確かに(笑)。「J艦長は発進を命じる時に進む方向を指差さなくてよい」そりゃまあ、地球へ帰る旅ですから。「J艦長は宇宙艦を安全に着陸させられる」艦隊史上初らしいです、着陸機能を持つ艦は。「着陸した宇宙艦を再び飛び立たせることができる」ピカード艦長はエンタープライズDを沈めたのですね。他にもありますが、これに加えるなら「J艦長にはジェインウェイ・マヌーバーがある」ですかね。ギリギリまで敵の懐に飛び込み、事前に密かに講じた策で起死回生、一発逆転に持ち込む。服を引っ張るP艦長の裏マヌーバーには、「お色気作戦」で対抗(爆)。 冗談はともかく、2人の最大の違いは、ジェインウェイ艦長は欠点も短所もある人として描かれていることかもしれません。私が彼女に惹かれたのは、自分と正反対で、自分に欠落してるものをたくさん持っているからですが、そんな彼女でも完全無欠ではない。艦長として艦の最高の立場にいながら、まだ成長過程にいるジェインウェイ艦長。艦長歴も長く老練なピカード艦長。宇宙艦のトップとしてはピカード艦長は理想でしょうが、75年の旅を強いられるなら、私はやはりジェインウェイ艦長のヴォイジャーに乗りたいですね。 副長の不幸・その2 ★「姿なき追跡者」を見て ケリン(バージニア・マドセンさん)、きれいな人でした。こういう話しは、素顔が判らないヘビーメイクの異星人ではダメですね。もうすぐ忘れてしまうケリンの記憶を書き留めるチャコティが切ないです。でも何故かこのエピソードを見て副長の「恋」じゃなく「浮気」と思ってしまったりして。少し前のエピで婚約者を失った艦長に、腕なんか差し出すから(^_^;)。実際に艦長と付き合ってるわけでもないし、まして恋人でもないのに、同じ異星人との恋愛モノでも副長は「浮気」、艦長だったら「ロマンス」と見る私のような視聴者がいることも、彼にとっては不幸なのかもしれません。 深みにはまったかも・・・ ★「ボーグの絆を求めて」を見て このエピソードに出てきた男性ボーグ・ドローンの「2of9」を見て、「どこかで見たような・・・」と思ったのですが、ほどなく第1シーズンの名エピソードの「ワームホールの崩壊」でテレク・ルモール船長を演じてた人だと気付きました。DVDの特典映像で素顔の俳優さんのインタビューを見ていたこともあるのでしょうが、ロミュラン人のメイクと、素顔に近いけどボーグパーツ付きのメイク、かなり印象が違うのに(もちろん吹き替えの声も違う)同一人物だと気付いた時、スタトレの深みにはまったなーと思いました。因みに演じるボーン・アームストロング氏は、スタトレ各シリーズで11種のキャラを演じているそうです。 マーク・ジョンソン ★小ネタもいいとこですが 艦長の婚約者、マーク・ジョンソンを演じていたのは「スタン・アイバー」という人です。設定では幼馴染らしいので艦長とは同年代だと思うのですが、彼はかなりオジサンに見えますね。もう少しハンサムな俳優氏に演じて欲しかった(^_^;)・・・それはともかく、アイバー氏を意外なテレビ番組で見ていたことが解りました。それは「大草原の小さな家」です。何年か前に教育テレビで放映されてたのを見てましたが、その最終シーズンでローラ一家の友人のジョン・カーターを演じていたのが彼でした。彼の役はよく覚えてますが、顔は残念ながらハッキリと覚えていません。記憶の隅にかすかに残る印象とマークを比べると、すご〜く年を取ったような気がします。(ヴォイジャー1話との時間差は12年くらいです) ヴォイジャーにはまって後悔したこと ★本気で悲しいかも 某古都放送でヴォイジャーを見始めた少し後に、ネットで検索して国内最大手と言われるサイトを見つけました。そこでスター・トレック各シリーズや、ヴォイジャーの基礎知識をたくさん得ることができました。今でも1話見るごとにエピソードガイド、掲示板、感想を書き込むページを見に行きます。情報量の多さに圧倒される素晴らしいサイトなのですが、セリフまで完全収録された最終話のエピガイを読んでしまったんですよね(泣)。ほとんどドラマを見ない私が、その時点で残り100話近くを見続けるとは思えなかったし、まさかここまでハマるとも思わず・・・(^_^;)。一度読んだきりでそれからは見てないので、ヴォイジャーがどうなったかくらいしか覚えてませんが、虚心に最終回を見られないことはとても残念です。 蓄音機 ★まさかこれでチャイコフスキーを? クルーの私室には、各人の好みに合わせた私物が飾ってあります。余り出てきませんが、いつもきちんと同じモノがおかれています。ケスの部屋にあった仏像の頭みたいなものも、最後の登場となった「ケスとの別れ」でもちゃんと置いてありました。 艦長の私室に古ぼけた蓄音機があります。第1シーズンで初登場以来、現在進行中の第6シーズンでも見られます。「11:59(原題)」でクルーが集まってご先祖様の話しをしていた場所が、艦長の部屋だというのもこれがあったから判りました。この蓄音機には何か大切ないわれでもあるのか、艦長と副長が病気に感染して「第二の地球」に取り残されたとき、ヴォイジャーから生活物資と一緒に転送されていました。プライベートタイムはこれでクラシックでも聞いて、リラックスしているのでしょうか。 ボリアン人 ★美しくないネタでゴメンナサイ・・・ 私はヴォイジャー以外のスタトレを知らないので、他シリーズでお馴染みの異星人はほとんど知りません。ヴォイジャーには青い顔のボリアン人が乗ってますが、彼らのことも当然知りません。「侵略されたホロデッキ」でトイレが4個しか使えなくなった時に、「特にボリアン人から苦情が出る」とニーリックスが言い、「甦るジェインウェイ家の秘密」で「ボリアン人は地球人の下水工事は最悪と言う」と艦長が言ってます。この2つから導き出される推論は、余り大きな声では言えませんが、彼らは地球人よりも大量に出すモノを出す・・・ですかね。別に真相を知りたいわけじゃありませんが(苦笑)。 副長の不幸・その3 ★声優さんたちの間で ヴォイジャーの吹き替えをしていた時、キャラクターによってセリフの分量がずいぶん違ったことが、声優さんたちの間で話題になったそうです。最も大変だったのはドクター役の中博史さんで、確かに後半になるほどドク・エピが増えましたし、薬品とかややこしいことを早口で言ってますよね。逆に後になるほどセリフが少なくなったのは副長なんだそうです。おまけに殴られたり倒れたり、ガタイがいい割に弱っちいと・・・(^_^;)。現場でそんなこと言われてたのですね〜。可哀想な副長。まあ言われてみればその通りなんですが(苦笑)。 艦長の暴走を止められるただ1人の人なので、ヴォイジャーの黒幕と言えなくもないけど、元テロリストの面影なんてすっかりないですね。男より雄々しい豪傑艦長の下についたことが不幸の始まり、つまりこれも副長の「女難」なのかな?。 艦長の声 ★声優さんいわく 艦長の吹き替えをした松岡洋子さんは、それまで少年の役がほとんどで、大人の役はほとんど経験なしだったそうです。ジェインウェイ役はオーディションで決まったのではなく、キャスティング・ディレクターの指名だったのですが、松岡さんを選んだ理由は「ゲゲゲの鬼太郎の声」だそうです。鬼太郎と言えば私は野沢雅子さんのイメージが強く、松岡版鬼太郎は何話か見ただけで止めたような覚えがあります。だから声の記憶は殆どないのですが、艦長の声とは全然違うような??。少年の声のどこに惹かれたのでしょうね、そのディレクター氏は。 パイロット版の吹き替えの時、「ジェインウェイ」が「ジョンウエイン」に見えて困ったそうです。初回だから名乗ることが多かったから、混乱したらしいです。スタトレサイトの掲示板を見ても「ジェインウェイン」とか、ビミョーに違ってることがありますからね。第7シーズンDVDの日本版特典で声優対談があるので、それを聞くのが楽しみです。 艦長のクセ ★なくて七癖 艦長は頭痛持ちらしいので、額を押さえるのがクセみたいですね。艦の内外に次から次へと問題が起きるので、対処するのに頭を抱えることが多いせいもあるでしょう。艦長として部下に命令したりお説教する時に、右手の人差し指を立てるのもよく見受けられます。考えながら自分のことを話す折に、首(のど?)を触ったり。両手を腰に当てて仁王立ちは、初期に多い決めポーズですね。あと、これはクセとは言わないかもしれませんが、ソファに座る時に余りヒザを揃えませんね。「頭脳集団クロスの陰謀」では見事な大開脚オッサン座りをしてます。 声優座談会 ★やはり副長は不幸でした ヴォイジャー第7シーズンの1話に収録されていた、レギュラー声優10人の座談会を聞きました。エピソードを見ながらお話されていたようです。役の声と地声はやはり違いますね。一番驚いたのはパリス役の森川智之さんでした。トムと全然違う!。セブン役の沢海陽子さんも違いましたが、セブンはかなり作っている声だと思っていたので驚きませんでした。 他の方たちは、声は役の声に近くても雰囲気がかなり違いました。ドクター役の中博史さんの物静かでソフトな話し方とか、チャコティ役の石塚運昇さんのボ〜っとした感じとか。ジェインウェイ艦長役の松岡洋子さんが、他の人の話しに相槌をうってるのを聞いてると、デルタ宇宙域に轟く女王様の声を出してた人とは思えない。声優さんってホントにすごいです。 艦長評は全員一致で「コスプレ好き」でしたが、言ってるそばから「似合わない〜」とツッコミが。そのエピではボーグに同化されて、ツルツル頭のボーグメイクをしてたので、似合わないとか怖すぎるとか、みんな言いたい放題(爆)。初めは笑って同意してた松岡さんが、何度も似合わないと言われて、途中から「トゥヴォックだって似合ってないわよ」みたいな艦長擁護発言をしていました。172話も当てたキャラには愛着があるのですね(笑)。 艦長のことは全員が艦長と呼んでいましたし、他のキャラもそれぞれ名前を呼ばれていたのに、何故か副長だけは「チャコちゃん」呼ばわり。チャコティのせいなのか石塚さんのせいなのかは解りませんが、声優陣の中ではチャコティって笑いものになってたような・・・。艦長の後ろで頷いてるだけとか、パイロット版でワイルドさを使い果たしたとか、いきなりボクシングが出てきたのは脚本家がネタに困ったんだろうとか、石塚さんが言ってたことは私も感じていました。副長の影が薄くなったのはそれなりに理由があるようですが、この座談会を聞いてると副長はどこまで行っても不幸かも。 印象に残ったエピがいくつか上げられていましたが、ほとんどが第2シーズンでした。仕事で見る声優さんと、思い入れを持って見るファンとでは、記憶の残り方も違うと思いますが、古いシーズンのものが印象深かったというのは、ヴォイジャーのある一面を示しているような気もします。ちなみにここでは「トゥーヴィックス」、「限界速度ワープ10」、「ヴィディア人の協力」が言及されてました。J/C派には外せない「ヴィディア人の協力」を、声優さんたちは思いがけない見方をしていましたね。 最後に一つ疑問を。松岡さん、艦長のどこを(又はどのエピを)見て「浮気っぽい」と思ったのかなぁ(笑)。 艦長の言葉遣い ★名言集を作ってみて 強引、強情、頑固で、雄々しくタフなデルタ宇宙域の女王様といえば、我らがジェインウェイ艦長のことですが、彼女のセリフを書き出してみて、原語ではどうか判りませんが、吹き替えでは、意外にも女性らしい優しい言葉遣いをしていることが判りました。乱暴な言い方をしたり、悪態をつくこともないのに、文字を見て受ける印象と、艦長の口から発せられる時の印象がかなり違うのは驚きです。 リンゴ酒のナゾ ★対決する時空を見て エピローグの艦長&副長のディナーシーンで、もうすぐリンゴ酒がなくなると言う副長に、艦長が「それなら貨物室に取りに行けば?」と言って彼を驚かせました。隠し場所はイチェブとナオミしか知らないはずなのに、どうして知ってるの?。それを考えてみました。 まずリンゴ酒がレプリケート物ではないのは解るでしょう。ディナー中に副長が話した、また残り少ないという副長のセリフから、以前に2人で飲んだことも考えられます。レプリケーターで再生したものは、実物と同じ味ではないとスタトレ系の本に書いてあったので、味の面からも解ったと思います。だとしたらどこかに保存しているはず。約束の時間に少し遅れたのは、隠し場所が彼の私室ではなく別の場所で、そこへ取りに行ってたから。 プロローグでレプリケーターを分解修理する艦長に、イチェブとナオミがジグソーパズルをしていたと副長が言いました。彼らが遊ぶ場所は食堂か貨物室。これからディナーという副長が食堂に行くはずは無い。彼は艦長の部屋へ来る前に貨物室に立ち寄った。それは何故か。答え=リンゴ酒を隠してあるから。 いかがでしょう?。イチェブたちを見たのはついさっきとは限らないとか、穴はありますけどね。実は艦長お得意のハッタリ(?)だったりして(笑)。 鬼ママを殺せ ★すごいタイトルですね(苦笑) ジェインウェイ艦長ことケイト・マルグルーさんが出演したコメディ映画です。1987年にアメリカで公開されましたが、日本では未公開。別れた妻に作品を持ち逃げされて以来、さっぱり書けなくなった小説家のラリー。彼が教えるカルチャースクールの生徒で、鬼のような母親にいじめぬかれているオーウエン。2人はひょんなことから交換殺人をすることに。2人は目的を果たせるのか?いや、果たしてしまっていいのか??。 ケイトさんはラリーの元妻で、彼のサイコーケッサクを自分名義で発表し、今やベストセラー作家となった悪いオンナ(爆)。どーして艦長は・・・というかケイトさんは悪女が似合うのでしょう。出番は少ないのですが、ゴージャスなドレスにアクセサリーなど、ヴォイジャーでは見られないデリ〜シャスなケイトさんが拝めます。うふふなシーンもありますよ(笑)。 口だけは一人前で行動はヘナヘナなラリー、善人顔でストーカーちっくなオーウェン。トホホな2人のドタバタは面白いし、ホロリとするシーンもある、よくできたコメディですが、とにかく鬼ママが凄まじすぎて他の人、主役の2人までもがかすんでしまってます。999円のDVDですから一度ご覧になってみてください。松岡洋子さんの吹き替えで見てみたいなぁ。 戦国魔神ゴーショーグン ★メカは友だちだよ ジェインウェイ艦長役の松岡洋子さんのデビュー作は「戦国魔神ゴーショーグン」。メカを操る3人組が少年ではないこと、戦ってる最中のマジメなんだかふざけてるのか解らない軽妙な会話、そして何より「美しい!!」が決めゼリフのブンドル長官のキザったらしさに、かなりハマってた記憶があります。先日DVDを見つけて買ってしまいました。初放映は20年くらい前のようですね。とにかく古い(苦笑)。絵はもちろん、効果音や映像効果も、最近のデジタルアニメとは隔世の感があります。 松岡さんは真田ケン太という10歳くらいの少年の役です。そうは見えないのですが、実は彼が主役なんですよね。もっとも、アダルトな3人組にくっついてる、ウザいお邪魔虫と思って見てました(笑)。ケン太の声は少年ということもあって、艦長とは全然違います。声だけ聞いたら別人です。 DVD1枚6話のキャストに、ヴォイジャーに出ている声優さんがたくさんいました。レギュラーでは北条真吾がイクワノックスのランサム艦長。キリー・ギャグレーがフェア・ヘブンのマイケル。敵のドクーガの総統がレオナルド・ダ・ヴィンチ。ケルナグールが宇宙の汚し屋マロン人のフェセック船長。ゲストではヘンリー・ジェインウェイなどなど。男性の声はほとんど変化がないようですね。これも驚きです。 艦長の涙・三部作 ★「Resistance」「Resolutions」「Coda」 艦長に限らずヴォイジャーのキャラクターは、ほとんど涙を見せません。ヴァルカン人のトゥヴォックとホロ・ドクターは当然として(ドクはオペラを聞いて泣いたと言ってますが)、死と隣り合わせの厳しい旅を続けるクルーが泣いてるシーンは数えるほどです。だからこそ印象的なのだと思います。「二人のトレス」のベラナ、「生命体8472」のハリー、「セブンの涙」のセブンのように。 そして我らが艦長は「レジスタンス」「ヴィディア人の協力」「霊界からの誘い」。艦長マニアの私はこれらを「艦長の涙・三部作」と名付けました。どれも艦長としての責任や立場を踏まえた上で、彼女の心の優しさや繊細さを描いていると思います。三作とも女性の脚本によるのも偶然ではないでしょう。特に後の二作は、艦長の生みの親とも言えるジェリ・テイラー氏の脚本ですから、彼女の人となりが良く書けているのは当然かもしれません。 もちろん涙を見せるのが優しさだとか、女性らしさだとは思いません。艦長という責任ある立場にいる人は、男女に関わらず感情に流されてはいけないし、ブリッジで指揮官に泣かれても、クルーは困るだけです。でも、どんなことがあっても常に強く、逞しく、前向きな人にリアリティはありません。艦長にしても通常はリーダーらしく毅然とふるまっているから、時おり見せる脆さに彼女の人間性を感じるのです。だから私はこの三つのエピがとても好きです。 もう一つ「人間改造惑星クアラ」でも、記憶を取り戻した艦長は惑星での恋人と涙の別れをしています。これを入れて四部作にしなかったのは、艦長が洗脳されてる時に恋に落ちた末の別れだからです。艦長の立場で出会っていたら、どんなに心を惹かれても恋には走らなかったでしょう。無防備な「キャスリン」ならできる恋は、ジェインウェイ艦長には許されない。それ故に切なくて見ていて辛い、艦長の孤独を強調するような大粒の涙は、私には先の三部作とは全く違う涙に思えたのです。 好みのタイプは? ★艦長の恋愛遍歴 第1話で艦長の婚約者のマークが登場しました。彼は艦長の幼馴染ですが、ずっと付き合っていたわけではないそうです。最初の婚約者と父を目の前で亡くした艦長は、その悲しみからなかなか立ち直れませんでした。母と妹の励ましと子犬を飼うことで、ようやく長い暗闇から抜け出した艦長の前に現れたのが成長したマークで、やがて2人は愛し合うようになり、婚約した。これは映像になったものだけが正史とされるスタトレ界で、例外的に正史に準じて扱われている、ジェリ・テイラー氏が書いた小説に記されています。父親については「霊界からの誘い」で、一部ですが言及されました。 マークは艦隊士官ではなく研究者(哲学者?)で、婚約の記念にダンテの神曲を贈っています。遭難してから艦長はずっと彼を心の支えにしていましたが、4年経って初めて地球から受け取ったメッセージで彼の結婚を知ると言う悲劇で終わりました。彼の存在があったせいか、壮齢の女性のわりにロマンス・エピは第5シーズンまでありませんでしたね。「ジェインウェイ・ラムダ1」のバーレー卿に迫られてよろめいてましたが、あれはホロノベルのキャラを演じてたのでノーカウントということで(苦笑)。 問題の「偽りの亡命者」。この時の艦長は、どこまでが作戦で、どこまで本気だったのか、見ていて全く判りませんでした。ケイトさんのお気に入りエピというだけあって、演技にも力が入ってたのでしょうか。カシックは私たちの価値観からすれば悪人です。でも彼の強烈な個性は、艦長の固いガードの内側に見事に入りましたね。信頼できない「敵」でなければ、情熱的な恋愛に発展したのでは?。おそらく彼は「艦長」が恋した唯一の人ですから。 第6シーズンでは「愛しのフェア・ヘブン」のマイケル・サリバン。素朴なバーテンダーだった彼を、自分好みにカスタマイズ。知性と教養をプラス、背も高く(笑)。でも艦長はリアリスト。ホロキャラにハマっても自分を見失わない。立場上、部下を恋人にしないと明言していますが、孤独に耐える強さと自制心が悲しい恋愛エピでした。 次は第7シーズン「人間改造惑星クアラ」のジャフェン。穏やかで愛情深く、大人で、でも若者のような情熱や勇気もある。何よりキャスリンを愛している。マークに似ている彼、記憶操作された艦長の心の奥に、マークの残像が残っていたのでしょうか。ヴォイジャーで遭難しなければ過ごしていただろう、愛する人と供に生きる日々。ジャフェンといる時の艦長が、生き生きと生活を楽しんでるのを見れば見るほど、本当の人生とのギャップに暗然とします。 敢えて番外としますが、チャコティ。艦長が彼に対して恋愛感情を持っているのか?。アダルトなディナー・シーンとか、ここぞとばかりに触ってるエピもありますが、初期のチャコティからにじみ出てたような恋情は、艦長からは一度も感じたことはありません。だから愛はあっても、恋はしていない。それが私の正直な感想です。 艦長の「好み」はフェアヘブンを見なくてもよく判ります(笑)。歴史や芸術への造詣が深いインテリで、背が高くヒゲが濃い人。当意即妙の会話ができるとポイント高し。ロマンスは人生の重要なエッセンス。艦長だって恋もすれば、失恋の痛みに胸をふさがれることもある。でも、困難な旅を続ける彼女が切実に欲しているのは、愛を語ってくれる恋人ではなく、自分を高めてくれる人、導いてくれる人なのではないかと思います。ダ・ヴィンチのような。 チャコティはこの点をクリアしていないから、艦長は彼を部下としてしか見ないのかもしれません。後半にチャコティのキャラを深めるエピが殆どなかったのが、艦長に次ぐ重責を担う人物なだけに残念です。J/Cの追求はともかくとして。 ところで、ヒゲの濃さを除けば、艦長の好みってQにピッタリ当てはまるような気がするんですけど(爆)。 もしピカード艦長がヴォイジャーの艦長だったら? ★比較は無意味でしょうが・・・ 「セブンの涙」で艦長はセブンに、「6年前に現実を受け入れていたら、一番最初に見つけたMクラスの惑星に住み着いたでしょう」と言っていました。このセリフを聞いて、何故かピカード艦長ならそうしていただろうなぁ・・・と思いました。本編2本(4話分)と映画2本を見ただけで、彼の人となりを理解したわけではありませんが、ヴォイジャーでジェインウェイ艦長が下した決断の多くは、ピカード艦長ならしなかっただろうとも思います。 その際たるものは「生命体8472」で下した艦長の究極の決断です。結局のところ地球帰還の道を開いたものであり、あれがなければケスの「贈り物」もないし、トランスワープやスリップストリームなどでショートカットができなかったわけで、おそらくヴォイジャーの旅は7年では完結しかったでしょう。しかしピカード艦長なら、ボーグと同盟を結ぶなど頭をよぎりもしなかったでしょうね。「浮遊機械都市ボーグ」や映画「ファースト・コンタクト」の彼を見たら、偽装でもボーグとの同盟関係など考えられない。 とは言っても、旅の発端となった管理者の「アレイ破壊」をピカード艦長がやったなら、これは避けられなかったのだと納得する人が、今より多くいることも想像に難くありません。そこのところはジェインウェイ艦長マニアには少々悔しいです。 ★最終回に向けての無意味なつぶやき 艦長と副長の普段の仲の良さをひっくり返すかのような、激しく対立するシーンが初期シーズンから何度もありました。「生命体8472」、「異空生命体を呼ぶ者達」などの大きな対立、他にも艦長の決断に意義を唱えるシーンはたくさんあります。トップ2人が何事にもツーカーでいるなんてありえないし、対立が悪いとも思いません。ましてそれに2人の信頼や友情、愛情の有無は関係ないのですから。 艦長+副長が意見を異にするとき、視聴者には副長の意見のほうが正当に思える場合が多いです。それだけ艦長の決断はギリギリの「究極の決断」なのかもしれません。でもそれはクルーを故郷に連れて帰るため。背負った大きな責任のため。副長もヴォイジャーのNO.2という責任ある立場にいます。しかし彼からは「クルーを故郷に連れて帰る」という意思が、余りうかがえません。どちらかと言えば、当面の安全を確保すると言う近距離的な考え方しかしていないように感じます。だから艦とクルーの安全を確保するには、彼の考えのほうが正しく思えるのでしょう。 2人の対立(不賛成を表明)のはては、作戦で副長を解任したことにした。本当に任務を解いた。副長が大きく譲歩した。艦長に説得された。本来なら真っ先に反対しそうな泥棒作戦にへつらったことが1回あったことも付け加えておきましょう。スタトレでは2度同じことをしないのが不文律だそうで、賛同しない副長の処遇も毎回違います。このことから、最終回の副長の唐突な「ロマンス」がなぜ起きたのかを考えてみました。 ヴォイジャーの本国初放送では、エピそのものも賛否両論、ネット上でもホットな論争が展開されたそうです。ケイトさんの最近のインタビューでも、放映後4年たった最終回についての質問を受けていることから、かなり衝撃的だったことは間違いないでしょう。彼女自身は満足する内容だと語っています。また、いわゆるJ/Cはケイトさんが望まなかったようです。日本風(?)に言えば「お友達でいましょう」と言うことですね。私はそれについては概ね賛成ですが(彼にはもったいない!)、曖昧なまま終わる方が2人らしいとは思いましたね。 最終回で艦長は何度目かの究極の選択をします。おそらく普通なら副長は猛反対すると思われる決断です。しかしこのエピでは艦長と提督の相克(葛藤)が重大事で、副長の反対や対立の描写はいらない。だから副長が傍にいては不都合だった。とはいえトゥヴォックやトムたちならともかく、ヴォイジャーのNO.2を蚊帳の外に置くには理由が必要です。解任は既にやっているし、殺すわけにもいかない(苦笑)。合法的に副長をオミットするために出てきたのが「恋にうつつを抜かす」だったのでは?。24世紀でも恋は盲目らしいですが、艦の一大事に仕事より私情を優先しているようですから。第7シーズンの副長は頼りない事この上ないですけど、さすがに私情に流されたことはありません。 実際のところは、後半シーズンになればなるほど影が薄くなった副長に対する、最後の「ご祝儀人事」だったのでしょう。ベラナは人妻だし、艦長(と言うよりケイトさん)にふられたら、後は彼女しかいませんものね。名もなきクルーでは誰も納得しませんから。絵的にも良いと思いますし、最終回のサプライズとしては大成功です。効果的だったかは見る人によるでしょうが。 ヴォイジャーを詳しく知らない頃にスクリプトを1度読んだだけで、実際の彼らの行動や、場面を記憶しているわけではありません。全く違う状況で話が進んでいるかもしれません。でも本当にナゾなのは、副長のロマンスよりも提督の行動です。7年分の旅を見てきて、最終回の「アレ」を私は納得できないのです。あと1ヶ月ほどで最終回。見て感動するか、泣くか、暴れるか、予想は全然つきません。ヴォイジャー大好きの艦長マニアの目に、最終回がどのように映るのか・・・怖い・・・怖すぎる・・・。 |