艦長とチャコティ、2人の伝説

 

遭難から4年、ようやく地球からのメッセージを受け取ったヴォイジャー

傷心の艦長を励ます副長の優しい笑顔がなんともステキです

 


エピの中盤、手紙の内容を尋ねられたシーンで

副 長:手紙はどうだったんです?誰からでした?

艦 長:マークからよ。婚約者だった人。

艦長の様子がいつもと違うことに気付たのでしょうか?
マークが過去形に・・・

艦 長:ヴォイジャーが行方不明と聞いて打ちのめされ、それでも誰よりも長く生きてると信
    じてたらしいわ。でもそれは幻想としか思えなくなって、時計を進めることにしたっ
    て。過去を忘れ・・・新しい人に出会って・・・。
    4カ月前、同僚の女性と結婚した。幸せですって。

副 長:・・・大丈夫ですか?

艦 長:いつかはこうなると覚悟してたから。でも、こんな形でなんて・・・。

辛そうな艦長に言葉を失う副長、うるうるしかけの艦長が切ない
じっと見詰め合えば、余計な言葉などなくても伝わる気持ちもある
通信が入り、無言でブリッジに行く艦長を見送り、吐息を漏らす副長

エピローグ、コーヒーを飲みながら強がりを言う艦長
笑顔の裏に隠された女心(艦長には似合わない言葉だなぁ)を
見守る怒れる戦士の視線が温かい
(ニーリックスへの言及は省略しています)

艦 長:艦は帰還まで持ちこたえるわ。けどクルーはそう簡単には行かない。
    家族と定期的に連絡が取れると期待を持たせてしまった。

副 長:艦長のご気分は?

艦 長:私は元気。

副 長:トラケンビーストに足を引きちぎられてもそう仰いますね(笑)。ここ数日事件の連続
    です。やっと地球とコンタクトを取れたと思ったら希望は奪われ・・・
(ソファに深
    くもたれ天を仰ぐ艦長)
我々を捕らえて内臓をそっくり抜き取ろうっ、新たな敵もあ
    らわれた。しかもその上・・・

艦 長:どうぞ言ってもいいのよ。(副長に真っ直ぐ向き直る艦長)その上私は婚約者を失っ
    た。判ってたことよ。こんな状況でずっと待っていてくれるとは期待してなかった。
    なのに私は彼の存在を言い訳にしてたみたいね。他の男性と深く関わらないために。

副 長:もう言い訳は使えませんよ。

艦 長:そのようね。(ちょっとスネたように上目遣いで副長を見る)とはいえ、このデルタ
    宇宙域での暮らしも大忙しだし、誰かとお付き合いするヒマがあったわけでもなし。
    どうせ私は独りなのよ。

副 長:独りじゃありませんよ。それに私の意見ですが、時間はまだあります。

艦 長:たっぷりとね。

ニーリックスからパーティーの呼び出しがあり
立ち上がった副長は艦長に腕を差し出し、彼女は笑って彼の腕を取ります
最初は苦笑いのような微妙な笑顔でしたが、すぐに素直な笑みになりましたね

ここで2人のキスシーンがあったとか、副長が艦長に交際を申し込み断られたとか
いろいろウワサや憶測が飛び交ったのもムリないですね
この時点で公式にJ/Cの追求は放棄されていたなんて無粋なことは置いといて・・・

これまでの副長の艦長に対する節度ある態度を見ていると
仕事中だから泣くことも出来ず、婚約者を失った心の痛みに耐えている艦長に対して
こんな時に、自分の気持ちをあからさまにはしないと思います

いつでもすぐ傍にいて、あなたのために差し出す腕がある
副長の思いは艦長には伝わっているはずです

でもね・・・

6万光年の彼方で孤軍奮闘している恋人に、自分は結婚して幸せですと伝えたマーク
それは余りな仕打ちでは?

 


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