艦長とQ、デルタ宇宙域最強の漫才コンビ(爆)

7年間で3回ヴォイジャーに登場したQ
TNGではピカード艦長を裁判にかけたり、ボーグと遭遇させたりと、厳しい面を見せた彼も
麗しの女王様・ジェインウェイ艦長にはかなりお熱なようす
ちょっかい出す彼と、こっぴどく拒絶する艦長の会話がサイコーです

 

第3シーズン:レディQ

艦長の部屋にピンクのベッドと供に現れたQ

ルームサービスならいいんだよ、キャシー。もう頼んだから。

艦 長:あぁQ・・・(すごくイヤそ〜に額を押さえる艦長)

 Q :シャンパンが飲みたかったんだろ。

艦 長:保安部、すぐ来て頂戴。

 Q :通信は切っておいたよ。ジャマが入るのはイヤだろう。

艦 長:一体どういうつもり?

2人に!(乾杯するQ)

艦 長:付き合ってるヒマはないのよ。

夜はこれからだよ。それにこのシーツ、サテンだよ。

艦 長:出てって頂戴。このベッドも持ってって。

艦隊支給の安っぽいベッドで寝るなんて冗談じゃない。私は敏感肌なんだよ。

艦 長:ならサテンのシーツで寝て頂戴。あなた1人で。

なあキャシー、そんなに意地を張らないで認めろよ。(艦長を片手で抱き寄せる)
    会いたかったんだろ。

艦 長:もう当分会いたくないわ、さあ出てって!!

固くならないで。もっとリラックスできる服に着替えたらどう? 

艦 長:(ピンクのナイティに変身、あきれる艦長)私をこんな子供っぽい手口で誘惑できる
    とでも思ってるなら、あなたは病的な自惚れ屋だわ。

:(離れようとする艦長を再び抱き寄せる)判ってるよ。一夜の快楽が目当てだと思っ
    ているな。それは私の真意を知らないからだ。

艦 長:・・・・(Qに押されのけぞる艦長)

全ての銀河の中で、全ての種族の中で、全ての女性の中から、私は君を母親に選んだ
    んだよ。私の子供の。

* * *

オープニングのスキに艦長を押し倒したQ

:(艦長に押しのけられる)判ってるよ。きっと君は自問しているんだろう?。
    何故こんな頭も顔も良くて、まさに全知全能のQともあろう人が、私みたいな貧弱で
    遅れた種族の子供を欲しがるのかしらってね。

艦 長:当てましょうか。誰も相手にしてくれないからでしょう?。

何を言ってるんだ。その気になれば選り取りみどりだよ。クリンゴンのターグにロミ
    ュランの女帝、シリリアのバクテリアだって。 

艦 長:あらそう、じゃあ単細胞生物より私を選んだの?まぁ、嬉しい(怒)!

まさしく身に余る栄誉だろ?(通せんぼするQ)君が忘れられないんだよ。情熱的で
    毅然として美しい。

艦 長:あなたには何の興味もないの。(Qの腕の下をくぐる艦長)

キャシー、ちょっと待ってくれ。体内時計は刻々と進んでいるんだよ。第一、断った
    らきっと後悔するぞ。Qとの行為は何十年も続くんだ。

    (近づこうとするQから逃げる艦長)

艦 長:悪いけど、私この先60〜70年は忙しいのよ。

おお、なるほど、それが例の人間の馬鹿げた習慣だな。じらすってヤツだろう。

艦 長:とにかく私のことは諦めて。

いいねぇ。落とし甲斐がある。闘志が湧いてきたぞ。
    
(指パッチンでベッドと供に消えるQ)

ケイトさんとQのジョン・デ・ランシー氏は古い友人同士で、演技の息もピッタリ
吹き替えも芝居がかったコミカルな演技がいい味出してる羽佐間道夫氏と
絶妙のタイミングでツッコミを入れる松岡洋子さんの、なに気に色っぽい声がステキ

この後でブリッジの副長にQのことを伝えますが、何しに来たかを問われた艦長が見せた
何とも言えないビミョ〜な表情・・・そりゃQに口説かれたとは言えませんよね(笑)
まだ聞きたそうな副長に何も言わせまいと、さっさと通信を切ってしまう艦長
このエピではいつもの冷静な「艦長」ではなく、滅多に見せない女性らしい
(おそらくは)本来の姿を見せてくれます。その点ではQに感謝すべきでしょうか
・・・それはちょっとクヤシイ(爆)

* * *

翌朝、作戦室でいちゃつく艦長&副長に割り込むQ

他に男がいたのか。それならそうと言えばいいのに。

艦 長:勘違いしないで。単にあなたに興味がないの。

副 長:もう諦めろ。

教えてくれよキャシー。一体こんなパッとしない男のどこに惹かれるんだ。
    そのタトゥか?。だったら私のほうが派手だぞ。

艦 長:勝手にすれば。

「私と寝たいと言ったのよ」に絶句した副長が
キッパリQを拒絶する艦長に安心したのか、急に強気になってます

* * *

子犬の鳴き声に頬を緩める艦長ですが・・・

艦 長:こんなことしても無駄よ。

一度抱いたら手放せないだろう。

艦 長:確かに可愛いけど、もうやめて頂戴。

どうして。頼むよキャシー、愛の証しとして受け取ってくれ。

艦 長:お断り!

なら仕方がない。話しをしよう。何もしないよ。

提案を受け入れた艦長、Qから離れて気まずく座ります

どうやら私はあまり誠実じゃなかったようだ。子供が欲しい理由を話さず、自慢話や
    卑猥な冗談でごまかした。それは全て本音を隠すためだ。

艦 長:じゃあ、やっと私にその本音を白状する気になったのね。

私は寂しいんだ。

艦 長:寂しい??

とても信じられないだろうがね。私は何十億年も独り身で生きてきた。
    最初は楽しかったよ。銀河を飛び回ってはあらゆる種族の女をこの全能パワーで虜に
    したり・・・。
(眉を上げる艦長にスケベな笑いを引っ込めるQ)まあ、しかし残っ
    たのは虚しさだけだ。心の底から誰かに愛されたい。つまり私はね、家族が欲しいん
    だ。
(上目遣いに見るQ、かすかに首を横にふる艦長)子供ができれば毎日が変わる
    だろう。安心感や落ち着きを得られるんだよ。

艦 長:(子犬を抱き上げ頬ずりする艦長)悪いけど信用できないわ。

ふん、なるほど。それなら事実を言おうか。君は遭難した。地球から何万光年も離れ
    て、次第に年老いていく。そうだろ?。故郷で家族と会える希望も日に日に薄れてい
    く。君だってきっと寂しいはずだ。自分は果たして子供を持てるのかと、不安なはず
    だ。
(そっと艦長のヒザに手を置く)

艦 長:確かに・・・私だって子供は欲しいわよ。

ほら・・・

艦 長:でもお断り。

何故だ?

艦 長:私とあなたとでは絶対に合わないでしょ。

ついに登場!レディQ!

ミスQ:まさしく、その通りよ。

Q!何故ここが判った?

ミスQ:それより、こんなところでメス犬と何してるの。(思わず子犬を見る艦長とQ)
    子犬のことじゃない、その女のことよ。

口アングリのQと艦長。我らが女王様をメス犬呼ばわり(爆)

艦 長:失礼だけど、あなたは一体どなたなの?

紹介が遅れたが、これはQだ。

ミスQ:ただのQじゃないの。「彼のQ」よ。

付き合ってたんだよ、ほんの一時期。

ミスQ:およそ40億年くらいね。なのに私を捨てて、集合体をこんな貧弱な女の遺伝子で汚
    そうと言うの?

お互いに束縛しない約束だろう。

ミスQ:彼に手を出さないで。

艦 長:ねえ、ミスQ。言っとくけど私は、彼にこれっぽっちも興味はないの。

ああ、おかげでぶち壊しだよ。さっきまではいいムードだったのに。
    (ブリッジから呼び出しがあり、Qに犬を渡す艦長)

艦 長:内輪揉めだったら私の艦に持ち込まないで。よそでやって頂戴。

甘えたそぶり、開き直り、Qの艦長ゲット作戦も佳境に(爆)
遠慮なくやっつける艦長が小気味いい
こんなQにベタ惚れのミスQ。首に縄でも付けとけば〜
艦長と消えてしまうQに、字幕でミスQは「この浮気ガエル」と言ってます(笑)

* * *

南北戦争時代のドレスがとてもお似合いの艦長に目を細めるQ

艦 長:やめて。私が知りたいのは艦とクルーが無事かってことだけよ。

心配しなくていい。副官の・・・チョコティだったっけ、あいつが代わりに艦をしっ
    かり守ってくれてるさ。

動乱期の連続体を変えるため、艦長と子供を作りたいと大演説

考えてもご覧、我々の子供は「宇宙の湖に投げ込まれる石」だよ。それが人間の良心
    を運ぶさざなみを起こし、宇宙の岸辺を隅ずみまで洗い流す。人類には名誉なことじ
    ゃないか。限られた力しかない人間が、宇宙に貢献できる。人類にとって何よりも大
    切なのは平和だろう。私との間に子供ができれば、君は平和の母になる。

敵に砲撃され、身を呈して艦長を守るQ

それで君の返事は!

というか、どさくさにまぎれて押し倒してギュ〜したような?

痛いよ・・・

艦 長:じっとして。Qもケガをするものなのね。

だから言ったろう、人間に判りやすいようにアレンジしてるんだって。ついでに言っ
    ておくと、今飛んできてるのはただの鉛の玉や砲弾じゃないからな。

艦 長:と言うことは、つまりQの武器なのね。

全く馬鹿げてるよ。永遠の生命を持つもの同士が、画期的な武器を作り出してお互い
    殺しあうなんて。

さすがの艦長も余りの急展開に、言葉も出ないような感じです
窓辺で応戦するQをソファに隠れてこわごわ(?)見てる艦長がお茶目

* * *

野営地に逃れ艦長の手当てを受け、ちょっとだけしおらしいQ

君は命の恩人だよ。

艦 長:この内戦を終わらせましょう。

心を決めたか。

艦 長:あなたの話を考えてたの。新種のQが平和をもたらすって言ってたでしょう?

ああ、決心してくれたのか。勇敢で愛しいキャシー。絶対に後悔はさせないよ。

艦 長:でもあなたの相手は私じゃないわ。あなたは艦に現れた、あの魅力的な女性と子供を
    作るべきよ。

だけどQ同士じゃ意味がない。

新種のQに拘ってるのか、単に艦長を諦められないのか?

私は交尾の可能な種族としか交わることができない。君のような。

艦 長:でもあなたを愛してないの。

そんなことはどうだっていいだろう。

艦 長:愛がなければ家族は作れないのよ。愛してもいない人の子供は産めないし、まして連
    続体に捧げるなんて。

だれも捧げろなんて言ってないじゃないか。面倒を見るのは君だ。私は子育てには向
    いてないんだからな。

艦 長:ああ・・・つまり大変な仕事は投げ出すの?

私はアイデアマンなんだ。ハードワークは苦手なんだよ。

艦 長:そんな調子じゃ問題解決はできないわよ。ちょっと人間のDNAを取り込んだくらい
    じゃ、何も変わらないわよ。

どうして?

それまでとは変わって、愛情深い表情になる艦長

艦 長:あなたがほしがる人間の美点は、遺伝子だけの問題じゃないのよ。愛や良心や思いや
    りを、人間は何世紀もかけてそれを培ってきたの。親がその子供に教えることを繰り
    返して、代々受け継がれてきたものなの。新しいQを産みだすのは賛成よ。でも産む
    だけで後は放ったらかしじゃ何にもならないわ。子供にあなたの理想を受け継いで欲
    しいなら、親として自分で教えないと。

だからそのために君を連れてきたんだよ。子供を教育し、導くために。連続体なら宇
    宙全体が子供の遊び場になるんだ。母と子で次元を探索したり。すごいだろう。白状
    しろよ。少しは惹かれているんだろう?

艦 長:全然と言えばウソになる。未知の次元の探索は、探検家の夢ですもの。でも私には責
    任があるの。それを放棄するわけにはいかないわ。

当然だよ。艦長はクルーを見捨てるわけにはいかない。何なら私が地球へ送り届けて
    やろうか?。

艦 長:その手口はもう通用しないわよ。はっきり言ってあなたは信用のおけない人物なの。
    私たちは何があっても地球へ帰るわ。そのためなら、どんなハードワークも厭わない
    決心よ。一足飛びに帰れるなんて思ってない。

真剣に真正面から見つめる艦長に、Qもようやく悟ったらしい

じゃあ子供の作り方を教えてくれ。Qでは前例がない。

艦 長:全能なんだから、それくらい自分で考えたら?

考えるには時間がかかる。

艦 長:もう時間切れよ。

停戦交渉に行こうとする艦長を弱々しく止めるQ

艦 長:その間に子供の作り方を考えておくことね。

ここは艦長の人間としての強さと優しさがよく現れている場面ですね
相手がQなのでお笑いエピになってしまってますが
艦長は私たちにも、とても大切なことを教えてくれてます

* * *

刑場へ連行される2人

とにかく連続体の歴史には残るよ。殉教者としてのね。

艦 長:名誉なことだけど、私は辞退するわ。

考えてみたら一緒に死ぬなんて、なかなかロマンティックじゃないか。

死刑執行5分前、最期の言葉を言うQ

犠牲となる覚悟はできている。私はこれまで、自由と個人主義のために戦ってきた。
    だがこの女性は無関係だ。私にとっては命の恩人だし、この内戦を止めようとしてく
    れた。彼女だけはどうか・・・
(じっと艦長を見つめるQ)助けてくれ。

いくつもの銃口が向けられ、絶体絶命の2人

許してくれ。

艦 長:いいのよ。

:(銃声が轟く)撃たれた・・・もうダメだ・・・

艦 長:

なに?

艦 長:撃ってる方向が違うわ。

違う?

副長たちとレディQが駆けつけ、解放される2人
修羅場の間にもQ同士で子供を作る方法をしっかり考えていたらしい

艦 長:じゃあ、どうぞごゆっくり。

どこへ行くんだ。見たくないのか?

歴史的生殖活動を行うQたちの間で興味津々の艦長

:(人差し指の先を合わせる)どぅぁ・・・

満足そうなQ(苦笑)

どう?よかった?

ミスQ:最高。

艦 長:それで終わり?

今さら後悔したってもう遅いよ。

* * *

元のコースに戻り、笑顔で作戦室に戻る艦長

艦 長:Q!(赤ちゃんを抱いたQがいる)

父親似だと思わないか?

艦 長:可愛い坊や。(おそらく初めてQに豊かな笑顔を見せる艦長)意外と子煩悩なのね、
    あなた。

正直言って宇宙に対する見方が変わったよ。だってうかつに亜空間を逆転させたり、
    時間をいじくるわけにはいかなくなったからね。息子にどんな影響を及ぼすか判らな
    いからね。

艦 長:だったら良い父親になれるでしょうね。

そりゃあそうだ。この子は天才なんだ。もう惑星を軌道から弾き飛ばすことができる
    んだ・・・

艦 長:愛と良心を教えるんじゃなかったかしら?

そうだ。だからキャシーおばさんにゴッドマザーになってほしいんだ。

艦 長:・・・ええ、喜んで。

じゃあ、そのうち子守りを頼むかな。片時も目が離せないから。

途中の南北戦争に模した連続体の内戦での会話は漫才ではないけど
何でもできるQと、限られた生命を生きる人間の
生きることに対する意識の違いがよく判ります
ついでに、どんな時も自分のことよりクルーの心配をする艦長の責任感も

ともかく、おふざけが過ぎるQにマジで反応する艦長がかわいいったら・・・
Qにジェラシーな副長、そんな副長にさり気なく張り合うトゥヴォック
こんな2人が身近にいたら、艦長も楽しいだろうなぁ(笑)

 


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